エンジニア年収・転職ラボ

IT・Web業界エンジニア転職の現状と今後の見通し

現代では、IT技術はなくてはならないものになっています。 会社でも個人の生活でも、ネットをはじめあらゆるものにIT技術が使われています。

今後さらにIT技術の利用は広がっていくでしょう。それとともに、IT・Web業界では今以上に人材が必要となってきています。

これは、IT・Web業界への就職・転職を目指す人にとっては心強いことではないでしょうか。 IT・Web業界の現状・今後の動向などを見てみましょう。

IT業界の市場規模はどれくらいか

IT業界の市場規模はどのくらいあるのでしょうか。 経済産業省のデータによると、IT業界全体の売上高や従業員数は、1990年頃から急速に伸びています。しかも、その伸びは2000年近くになるとさらに加速しています。

2013年には、IT業界全体の従業員数は約100万人といわれ、売上高は20兆円に達しました。 2010年と比較しても従業員数は大きく伸びており、情報処理・提供サービス業が10％、ソフトウェア業が20％、インターネット関連サービス業は33％もの伸びを見せています。

売上高を見ると、情報処理・提供サービス業が30％、ソフトウェア業が 5.8％、インターネット関連サービス業は38％の伸びとなっています。 IT業界全体で、このように驚異的ともいえる上向き成長をしています。

IT・Web業界で求められるスキル

IT・Webビジネスの市場規模は、2010年には約10兆円でしたが、2020年には47兆円と5倍近い伸びとなる見通しです。

このため、IT・Web業界では人材が大幅に不足すると予測されています。 これは日本に限ったことではありません。

IT・Web業界をリードするアメリカでも同じで、2020年には100万人ものIT人材不足が懸念されています。 日本ではアメリカほどではないにしろ、やはり相当数の人材不足が予想されています。

Web業界で求められるスキル

Web業界では、多種多様な働き方が可能です。在宅での仕事もありますし、企業内でWeb構築や自社サービスの宣伝のためのサイト制作などの仕事があります。

サイト制作などは、慣れてくれば在宅での受注が可能なので、さらに仕事のバリエーションが広がりま

す。 会社に出社しないで仕事ができるのは、ある意味多くの人が憧れる理想的な働き方といえるでしょう。

また、女性の場合は結婚や出産に制限されることなく、安心して働けるメリットがあります。

Web業界では日々新しい技術が誕生しています。 これらを習得するには、常に勉強を怠らないようにしなければなりません。 また、仕事の現場で活かせる技術をいかに身に着けるかが、勝負の分かれ道でもあります。

WebデザイナーはWebサイトを構築するノウハウを習得しなければなりません。 当然ながら、デザインセンスも要求されます。

Webプログラマーは、さまざまな開発言語に詳しいことが条件となります。 また、サイト構築では、扱う商品の知識も必要な場合があります。

情報処理サービス業界で求められるスキル

情報処理サービスでプログラム開発を担当する場合には、そこで使う開発言語の習得が必須となります。

また、最近では情報処理サービスでビッグデータを生かせる人材が必要となっています。 これは一見無秩序に見える大量のデータから、データ解析技法を駆使して特定のデータを抽出するものです。

これができるためには、どのような解析技法を使うと効率がいいのか、抽出データをどのように利用するのかなどについて、広範囲の知識が必要となります。

ソフトウェア業界で求められるスキル

ソフトウェア業界で必要なのは、いわゆるプログラミング技術です。 最近では、コンピュータだけでなく、ネットやスマホなどで使うアプリケーション（アプリ）も増えてきました。

これらはさまざまなコンピュータ言語でプログラミングされているため、エンジニアはそのアプリの開発に必要なコンピュータ言語を習得しなければなりません。

最近はスマホの普及によりAndroidやiOSなどの新しいOSが誕生したことで、さまざまな技術の習得も必要となってきています。

まとめ

IT・Web技術は日々刻々と進化しており、業界ではそのスピードに対応できる人材が必要とされています。 他業種からの転職でも、やる気があればIT・Web関連の技術を身に着けることは十分可能です。