IT、WEB業界の将来性
IT・Web業界の将来性について考えてみる
IT・Web系の技術の進歩には目覚ましいものがあります。
少し前まで、情報端末というとパソコンが主流でしたが、最近ではタブレットやスマホがパソコンにとって代わりつつあります。
歩きスマホという言葉が定着するほど、スマホをいじることが日常的な風景となりました。
お気づきの方も多いと思いますが、いまでは電車の中で新聞を読む人はほとんどいません。
みんなスマホを持ってメールチェックをしたり、ゲームを楽しんでいます。
これほどスマホが日常生活に密着したものになったのですから、そこで使われるアプリの開発も目覚ましい伸びを見せています。
こういった面を見ると、IT・Web業界の将来性は大いに期待できるといえるのではないでしょうか。
IT・Web業界の明と暗
IT・Web業界の将来性を見る上で、知っておかなければならない問題があります。
実は、IT・Web業界では世代交代に近い動きも起こっているのです。
しかも、そのことはあまり表に出ないために目、立つことはありません。
IT業界では、長い間汎用系とオープン系という2つの流れが主流となっていました。
汎用系というのは、コボル言語を中心とした大型コンピュータの系統で、銀行をはじめとする大企業では、現在も汎用機が主流となって使われています。
これに対して、オープン系というのは、C言語やVBなどの言語を使って開発されたもので、パソコンで使われるものです。
実はここのところ、汎用系もオープン系も凋落が著しいのです。
理由としては、長引く不況で新規開発が見込めないことと、リーマンショックなどの影響がいまだに尾を引いているといわれています。
そこへ、救世主のように現れたのが、スマホの普及によるアプリの新規開発の潮流なのです。
これでIT業界は息を吹き返し、さらに巻き返しをはかろうという勢いなのです。
このように、一方で落ち込む分野があり、また一方では台頭してきた分野もあって、広くIT業界を見渡すと、この両者が混在しているのです。
では今後、IT・Web業界はどうなっていくのでしょうか。
Windowsの出現で大きく変わった
IT・Web業界が大きく変貌を遂げたのは、Windows95の出現にあるといっていいでしょう。
これは、同時にインターネット時代の幕開けでもありました。
企業内でも各家庭でも、個人がパソコンを持つことが当たり前となり、多くの人がネットを活用するようになりました。
いまでは、世界中の人がネットでつながっていると言っても過言ではありません。
これまで、人類が経験したことのない世界が出来あがったのです。
パソコンの利用が増えると、ビジネスで使うソフトウェア産業が飛躍的な成長を遂げました。
さらにネットワーク化もどんどん進み、ビジネスにおけるインターネットの使用も本格的になっていきました。
やがてクラウドコンピューティングが普及しはじめ、現在ではWebブラウザやメールの普及で、情報元のサーバには個人情報や商品情報などが、ぞくぞくと集まるようになりました。
このようなデータをビッグデータと呼び、これからはこのビッグデータをいかに活用するかが大きな課題となっています。
スマホ時代の到来
Windowsとインターネットの普及で幕を開けたIT・Web業界の新時代は、スマホの出現でまた大きな展開を見せようとしています。
パソコンの普及は情報社会の在り方を大きく変えました。
これまで、情報は企業が発信するもので、各個人はそれを受け取って利用するだけでした。
ところが、パソコンが普及して多くの人がネットに参加することで、各個人が情報発信者になる時代になったのです。
ここで情報社会は大変貌を遂げることになったのですが、スマホはこれに新たな扉を開けてくれました。
スマホの普及で、これまで家にあったパソコンを、誰もが持ち歩ける時代になったのです。
もちろん、本当にパソコンを持ち歩くわけではありませんが、スマホにはパソコンと同等の機能があるのです。
この変化の大きさは計り知れません。
これからはスマホが主流の時代となり、スマホで動くアプリの開発が進んでいくことでしょう。
各企業はこの流れに乗り遅れまいと必死ですから、当面の間IT・Web業界が活気づくことは間違いありません。
おわりに
スマホの普及は、IT・Web業界に新しい流れを作りました。
携帯するWeb端末の普及は、IT・Web業界全体を大きく変える原動力になると期待されています。