テストエンジニアの年収
アプリの良し悪しを左右するテストエンジニアの仕事と年収
テストエンジニアが行う業務は、制作されたアプリの最終テストです。
アプリが正常に動作するかを確認する、制作の最終段階を担当する非常に重要な業務です。
テストエンジニアの腕によって、アプリの良し悪しが決まるといっても過言ではありません。
というのは、テストエンジニアがOKを出したアプリは、そのまま市場に出荷されるからです。
もしユーザーが使用して重大な瑕疵が見つかると、企業は大変なダメージを受けることになります。
それを未然に防ぐ重要な責務を担っているのが、テストエンジニアなのです。
その仕事はどんなもので、年収はどれくらいなのでしょうか。
テストエンジニアの仕事
テストエンジニアが行うテストは、アプリの出荷前の最終テストです。
ここでは、何百何千パターンもの、あり得ない想定のテストを繰り返し行っています。
あり得ないデータが入力されたり、あり得ない操作をしても、アプリが停止することなく動作しなくてはなりません。
このような、動作して当たり前のことを本当に動作するのかを1項目ごとにチェックしていきます。
また、入力されたデータや操作によっては、動作してはいけないケースもあります。
この場合は、動作しないことを確認するテストを行います。
動作すべき条件では正常に動作することを確認し、動作してはいけない条件では動作しないことを確認するのが、テストエンジニアの仕事なのです。
テストエンジニアに要求されるスキル
テストエンジニアが行うのは最終段階のテストですから、そのアプリに精通していなければなりません。
業務アプリであれば、システムエンジニアが設計してプログラマがプログラミングし、動作確認を行います。
ここまでの一連の流れを十分に理解し、また実際に作業を経験していなければ、テストエンジニアの業務は遂行できません。
すべてを理解した上であらゆる可能性を想定し、さらにあり得ない想定のもとでテストを行わなくてはならないのです。
テストエンジニアの年収
このように、重大な責務を担うテストエンジニアの年収は、残念ながら現在のところは500万円程度です。
アメリカでは1000万円近い年収が相場となっていますが、日本ではまだテストエンジニアの価値が正統に評価されているとはいえない状況です。